子供の英語学習について考えている方のなかには、映画は効果があるのか気になっている方もいるでしょう。
幼い子供が集中力を切らさずに楽しく学べる方法で学習し、日常的に使える英語を身につけられると嬉しいですよね。
英語学習に映画を用いると、日常会話でも使えるフレーズや発音のニュアンスを学べます。
本記事では、映画での英語学習が子供さんにおすすめな理由や具体的なステップを解説します。
学ぶ際の注意点に加えおすすめの作品も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
子供が映画で英語学習するのがおすすめな3つの理由
子供が映画を用いて英語学習することがおすすめな理由は、以下の3点です。
- 1.生きた英語を学べる
- 2.楽しく学べる
- 3.生活や文化に触れてモチベーションが上がる
1.生きた英語を学べる
英語の教材では硬い例文が多く用いられており、日常生活であまり使われなかったり、使うシーンのイメージが持ちにくかったりする方もいるでしょう。
映画では教材のような例文ではなく、日常的に使われるフレーズや言い回しを学べるため、英語圏で生活するうえでも活きる英語力を身につけられます。
また、映画では映像と共に学べるため、シーンによって使われる単語や発音によるニュアンスの違いなども知ることが可能です。
もちろん、ネイティブの英語に触れられるため、リスニング力や正しい発音が身につく点もメリットです。
2.楽しく学べる
英語の勉強というと単語帳をはじめとした教材を使い、単語や文法などを学ぶことをイメージし、つまらなそうと考える方もいるでしょう。
しかし映画であれば、興味のある作品を選んで観ることが中心となるので、楽しく英語を学べます。
映画を音声や字幕で観ながらリスニング力を身につけられるだけでなく、セリフを真似すればスピーキング力も伸ばせます。
面白い映画や好きな映画であれば何度も繰り返し視聴でき、勉強している感覚にならずに楽しく継続しながら学ぶことが可能です。
3.生活や文化に触れてモチベーションが上がる
教材を使った勉強では、用いられる例文の背景にある生活や文化を学ぶことは難しいです。
しかし、映画では作品によって異なった舞台が題材になっており、英語だけでなく海外の生活や文化にも触れられます。
そうすると舞台となった国に興味が湧き、そこに行ってみたいと思う子供もいるでしょう。
興味を持った国へ行くことを目標にすると、英語を学ぶモチベーションの向上も期待できます。
子供が映画で英語学習する際におすすめな手順5ステップ
子供が映画で英語学習する際におすすめの手順は、以下の5ステップです。
- 1.レベルに合った作品を選ぶ
- 2.内容をある程度理解しておく
- 3.英語の音声や字幕つきで観る
- 4.覚えたフレーズを真似してみる
- 5.シャドーイングをする
5つのステップを順番に解説していくので、映画で学ぶ際の参考にしてみてください
1.レベルに合った作品を選ぶ
映画を用いて英語学習する際には、自分の英語力に合った作品を選ぶ必要があります。
英語力に合っていないとセリフを聞き取れず、ストーリーが理解できないだけでなく勉強にならない可能性があるため注意が必要です。
ディズニーやジブリなどの作品は、作中で使われる単語やフレーズが簡単なので、子供の英語学習に向いています。
また、主人公が子供の映画はアニメ映画よりは難しいものの、使われる単語やフレーズは比較的簡単でゆっくり話してくれるためおすすめです。
2.内容をある程度理解しておく
英語で映画を観る場合、内容が理解できないと楽しく学べないだけでなく、セリフの聞き取りに集中できなくなってしまいます。
効率よく学ぶためには、英語で観る前に日本語の字幕や音声で視聴し、内容を理解しておくのがおすすめです。
内容を理解しておくと、ストーリーの理解に集中を割かなくて済むため、細かい言い回しや単語選びの聞き取りに集中でき効率的に学べます。
3.英語の音声や字幕つきで見る
内容を理解できたら、次は字幕と音声の両方を英語に設定しましょう。
最初は聞き取りが難しいことが多いため、セリフを聞きつつ字幕を確認しながら観ると効率よく学べます。
セリフが聞き取れない場合はリスニング力が足りない、語彙力が足りないなど、自分の弱点を見極めることも大切です。
4.覚えたフレーズを真似してみる
映画の視聴はインプットであり、アウトプットまで行うことで英語が身につきやすくなります。
アウトプットとして有効なのは、映画で印象に残ったフレーズを真似してみる方法です。映画を観終わってから気に入ったセリフを2〜3個覚え、発音や抑揚も真似してみましょう。
なんとなく真似をするのではなく、映画のスクリプトや該当シーンの字幕を確認しながら正しい文章を頭に入れて真似すると、正しいフレーズを学べます。
まずは1文から始め、慣れてきたら気に入ったシーンを丸々真似すると、単語や例文の使い方も身につけられます。
5.シャドーイングをする
フレーズの真似に慣れたらシャドーイングを行い、効率的に英語力を身につけましょう。
シャドーイングとは、映画のセリフが聞こえたらすぐに後追いをしながら声に出すことです。
耳から聞こえてくる英語を聞こえたままに発音することを繰り返していくと、リスニング力とスピーキング力が効率よく身につきます。
難易度は高い方法ですが、映画での英語学習に慣れたら取り入れてみてください。
子供が映画で英語学習をする際の3つの注意点
子供が映画で英語学習する際には、以下の3点に注意が必要です。
- 1.最低限の英語力を身につけておく
- 2.スラングが多い作品は選ばない
- 3.古い作品は選ばない
1つずつ紹介するので、子供が英語学習する際には意識してみてください。
1.最低限の英語力を身につけておく
映画で英語学習する場合、最低限の英語力を身につけていなければ内容が理解できず、勉強にならない可能性があるため注意が必要です。
映画で学ぶ際には、英語を聞き取るリスニング力に加えて、文脈の理解力や語彙力が必要です。
ディズニーやジブリをはじめとした子供向けのアニメ作品であれば、最低限の英語力でも問題なく理解できます。
しかし、映画によってはビジネス英語の知識や専門的な英単語の知識が必要になるため注意が必要です。
なお、子供に映画を使って英語学習をさせたいものの、リスニング力が心配な方はオンライン英会話がおすすめです。
オンライン英会話でリスニング力を磨きながら映画を観ると、学習効率も上がるでしょう。
2.スラングが多い作品は選ばない
映画を選ぶ際、英語の学習に適していないスラングが多い作品を選ばないように注意しましょう。
スラングとは、日本の若者言葉のようなものであり、日常的に使われることはあるもののビジネスシーンやフォーマルな場では使われません。
内容として好きな映画であっても正しい英語が学べず、学校の授業にも活きないためスラングが多い作品は避けることをおすすめします。
3.古い作品は選ばない
古すぎる作品では、今は使わないような言い回しやフレーズが使われることもあります。英語の学習が目的である場合、ネイティブも利用しない文法を覚えても目的を達成できません。
学習を目的とする場合は、制作・舞台ともに1985年以降の作品を選びましょう。
子供が英語学習する際におすすめの映画5選
子供の英語学習におすすめの映画は、以下の5作品です。
- 1.ターミナル
- 2.となりのトトロ
- 3.アナと雪の女王
- 4.ハリーポッターと賢者の石
- 5.チャーリーとチョコレート工場
それぞれの作品について、特徴やおすすめな理由などを紹介します。
1.ターミナル
ターミナルは、英語がわからない主人公が飛行機の搭乗中に母国でクーデターが起こったことで、パスポートとビザが取り消されてしまい空港のロビーに取り残される作品です。
英語のわからない主人公が周囲の人々の協力によって徐々に英語を覚えていく映画であり、作中に使用される単語や言い回しも簡単で理解しやすくなっています。
また、空港のチェックインをはじめとした旅行中に話す英単語も多く使われるため、話しているシーンをイメージしながら勉強しやすい映画です。
2.となりのトトロ
ジブリ作品であり、サツキとメイの姉妹が不思議な生き物であるトトロと出会うストーリーであるとなりのトトロは、子供から人気がある作品です。英語版も販売されており、英語の勉強に最適な映画となっています。
作中で出てくる会話の多くが幼いサツキとメイであるため、簡単な単語や言い回しで構成されています。
3.アナと雪の女王
エルサとアナの姉妹で繰り広げられるストーリーに加え、レットイットゴーを始めとした劇中歌が大人気の映画です。ディズニー作品のなかでもとくにわかりやすい映画であり、歌が多く子供でも楽しく観られます。
また、主人公のアナはカジュアルでシンプルな単語や言い回しを使うため、日常生活でも活きる英語を学べます。
作中で使われる単語やフレーズの多くは高校レベルの英語力があれば内容の理解が容易なので、子供と一緒に勉強したい親御さんにもおすすめです。
4.ハリーポッターと賢者の石
ハリーポッターと賢者の石は、孤児として育った魔法使いのハリーポッターの学校生活や戦いを描いたファンタジー映画の1作目です。
主要出演者の年齢が10歳前後なので、子供でも理解できる簡単な単語や言い回しが使われています。
また、ハリーポッターシリーズは舞台がイギリスなので、イギリス英語を学びたい方にもおすすめです。
ただし、稀に複雑なフレーズや魔法の言葉なども出てくるため、ディズニーやジブリよりは難易度が高い作品となっています。
5.チャーリーとチョコレート工場
チャーリーとチョコレート工場は、工場長であるウィリーウォンカと子供たちが工場見学をしながらストーリーが進む作品です。
幼い5人の子供と話すシーンが多くあり、使われている単語や言い回しが簡単なので子供の勉強に向いています。
また、作中では歌も多く出てくるため、楽しく歌いながら英語学習ができます。
チャーリーとチョコレート工場は洋書もあるため、映画だけでなく本を使った勉強も可能です。
子供の英語学習におすすめの映画を理解して楽しく勉強しよう
子供に映画を使って英語学習をさせたい場合は、レベルに合った作品を選び、徐々に難易度を上げていく方法がおすすめです。
音声や字幕を英語にして観たうえで覚えたフレーズの真似をし、慣れたらシャドーイングを始めると効率よく英語力を身につけられます。
映画を用いると日常生活で使われる生きた英語を楽しみながら学べるだけでなく、舞台となった生活や文化に触れられます。
ただし、スラングや古い言い回しが多い映画では、現代で使える英語力は身につかないため注意が必要です。
リスニング力や語彙力が足りず、映画の内容が理解できない方には、楽しく英語レベルを高められるオンライン英会話がおすすめです。
子供専用のオンライン英会話スクールであるハッチリンクジュニアでは、親子でアカウントを共有できるコースもあります。現在無料体験を行っており2回の授業を受けられるので、少しでも興味のある方や親子で英語学習をしたい方は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。